梅雨が明ける頃になると博多埠頭のチヌ釣りが楽しい時期。冬には姿すら見せなかった黒鯛がボラやシーバスと共に何処からともなく湾に入ってくる感じを受けるのですが、気のせいでしょうか?
チヌの落とし込み・へチ釣り
ここ数年、暑い季節は夜明け前から早朝までのへチ釣りをしていますが、今後は目印を使った落とし込みなども試したいと思います。

最盛期は初夏から秋口
海は海でも近くにタンカーなど大型船が接岸する港がある人は、岸壁の際を狙った落とし込みが楽しめます。
水温が上がってくると活性のいいチヌが岸壁に着いた貝類を食べに寄っているので、そっとカニやカラス貝を落としてみましょう♪近場にこんな大物が居たのかと驚かされるかもしれません。
確実に食いが良くなるのは7月から秋口、夏は雨上がりで濁りが入ると数が出ます。
キビレ・キチヌ
河口付近や汽水域で釣れるキビレ。チヌに似ているが体高があり、下部の鰭が黄色いのが特徴。引きも強く、際で掛けると沖に逃げるイメージかな?

タックル
気軽に初めてみたい人はルアータックルなどで十分可能ですが、へチ釣りの醍醐味を味わうのであればタイコリールを使った専用タックルで挑むのがベストです。
へチ釣り
全層を探れる釣りで、指一つで糸が送り出されるリールにも特徴があります。
へチ竿 3m前後で穂先に合わせてガイドも小さくなるがUガイドではない。
リール 回転がフリーであり、スプールを手で押さえておかないとガン玉一つでスルスルと糸が送り出されます。

私のタックルはへチ釣り仕様ですが博多の岸壁で釣れる季節はタナも浅く、底まで沈めず横に探っていく感じで目印を付けていない落とし込みスタイルが多いです。
落とし込み
約2ヒロ程度、タナを決めて表層付近を横に攻めていく探り釣り。
落とし込み竿 3.5~4m前後で長く、Uガイド仕様で余計な糸フケが出ないようにしてある。
リール フリーも使えるがドラグ付きのタイコリールを使うと楽。

基本、竿一本分の糸を出して穂先が水面にかかるくらいの落とし込みを繰り返す上下運動なので、それ以上の糸は出さない前提。出している糸に目印などを付ける時はこちらの釣り方です。
特に決まりはないので、季節や釣り場の状況、魚のタナに合わせて糸を出す事もあります。
エサについて
落とし込みを初めた頃はエサ盗り対策にカニを使うと思っていましたが、釣っている場所にフグが少ないだけでした。
春くらいはイソメ類でも通る(=エサが残る )所もあるので柔らかい餌やカニを使い、夏はカラス貝やミジ貝、秋はフジツボなどもエサとして使用します。
採取できるものは現地で調達することができますし、釣果に余裕があれば色々と試していく釣りも面白いと思います。
小物と装備
必要な道具は小物入れにハリス、針、ガン玉、必要であればサルカンや目印だけですね♪
装備は腰ベルト、タモ、プライヤー、ストリンガー、ライフジャケットくらいでしょうか?
ウキ・フカセ釣り
桜が咲く頃からチヌの乗っ込みシーズン。こちら博多の方では少し外海側へ移動しウキ釣りで狙います。
流れがある沖磯では仕掛けを流し、全遊動で全層狙いのフカセ釣り。クロ(メジナ・グレ)に効果的です。

チヌ釣りはウキ止めを使用してタナを決めて探る方が釣りやすいでしょう。
ウキの浮力に合わせたオモリや水中ウキ、潮受けを付けて狙っているタナへ素早くエサを落としてアタリを待ちます。
穏やかな場所、堤防などのウキ釣りでは棒ウキを使うと分かりやすいかもしれません。

乗っ込みシーズンは堤防や地磯、浅めの沖磯など、クロ(メジナ、グレ)を狙っていても、この時期はチヌばかり釣れることも多々ありますね。
集魚剤・付け餌
ウキ釣りのエサはオキアミを使用し、暑い時期はエサ盗り対策にダンゴもいいですね。私は何十年と磯釣りには沖アミボイルのみですが・・・
コマセ・マキエにはオキアミ1~2角、繋ぎ増量にはパン粉、場合によってはアミエビも考えますが、エサ盗りも多くなるのでパス?集魚剤は各メーカーから多く発売されているので、その都度、公開していきたいと思います。